レギュラーデックかトリックデックか

 私もそうなのですが、レギュラーデックが大好きです。
レギュラーデックひとつで、いろんなマジックが出来ます。
ただ、レギュラーでやろうと思うと、いろんなテクニックをマスターしておいた方がいいのは、言うまでもありません。
確かに、あまり技法が出来なくても、演じれる手品はたくさんあります。
ですが、手品はたくさんあっても、出来る手品の現象が限られてきます。
現象の表現に限りがあるのも確かです。
レギュラーの好きな人は、良くパスの練習をしてますが、私からすれば、パスよりカルを練習した方がよっぽど使えると思います。

いろんな技法を練習しマスターすると、いろんな手品が出来るようになります。
確かにいろんな手品は出来るようになるのですが、現象に限界が出てきます。
それは“レギュラーデック”の限界なのでしょう。
そうなってくると、レギュラーデックでは出来ないことを、簡単に出来る“トリックデック”の存在を、無視することは出来なくなります。
ただ、トリックデックは改めが、見せるくらいしか出来ないのと、1つのデックで出来る現象が限られてきます。
確かに1つのトリックデックで、いろんな手品が演じれるものもありますが、トリックデックとしては、インパクトの弱いのも確かです。
すごい現象が起こせるが、1つのマジックしか出来ない点や、改めの部分を考えると、レギュラーデックに戻ってしまう気持ちも分かります。

少し変わったところで、私の好きな“レギュラーでネタカードを使う”物です。
レギュラーでは出来ない、不思議な現象をしながら、簡単にレギュラーに戻すことが出来ます。
その後、普通にレギュラーの手品をしていると、余計に前に見た手品が不思議に感じるみたいです。

レギュラーデック、トリックデック、ネタカードを使う物、そのすべてにいい点もあれば悪い点もあります。
その部分を見つけて、自分にあったいい使いた、そしてお客さんに対してもいい使い方をして、いいマジシャンを目指していきたいものです。




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